鬱の彼氏が旦那になるまで

鬱の彼氏との日々をつらつらと

闇深い系彼氏の作られ方

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ディズニーですっかり落ち込んでしまった彼。

今週の仕事はケアレスミス続きで、上司から厳重注意されたらしい。

 

「まわりはこんなにできているのに俺は…」

 

私からすれば、入社3ヶ月程度で、長年いる先輩と自分を比べて落ち込むのか?と不思議でならないが、この思考回路が彼の鬱症状なのだ。

 

そもそもの原因が、前職の先輩女性からの嫌がらせで、小さな失敗をネチネチ何時間も隣で責められたり、仕事のじゃまをされて作業がうまく行かなくなったりといったことが原因だった(と前職の事務のおばちゃんから直接聞いた)。

自己肯定感をガシガシ削られるいじめや嫌がらせに、彼の自我と頬の肉はみるみる削られていった。

クビを言い渡されたときは、心のライフなんて0通り越してマイナスであったし、退職日に向けてマイナスからさらに削り取られて、「自分を好きになる」なんて想像すらできない状態になっていった。

 

ただ、もちろん彼にも原因はあった。正確には、彼の育った家庭にと言ったほうが正しい。詳しくは書けないが、彼は出会ったときから自分を好きではなかった。少しずつ一緒に「自分を好き」という気持ちを育ててきたのだけど、前職の先輩女性のせいで一気に壊されて、1どころかマイナスからやり直しになってしまった。

 

そして今に至る。

 

実は、今までの彼の会社の同僚や上司とはそれなり私も交流があるので、どんなひとが働いているのかはだいたい知っている。

正直、「こいつはすごい!」と思った人は数少ない。私の上司は優れている人が多いので、目が肥えすぎているのかもしれないが、それを抜きにしても少ないと思う。

上場企業ってこれでほんとにこのレベルの社員でいいの?みんなこんな会社に株式投資してるの…?と株主を心配してしまうくらいにはひどい(笑)

 

そんな人達の中で、うちの彼はというと、営業成績は決して悪くなかった。むしろかなり良かった。はっきりとした数字が証明している。
それでも、彼は自分を卑下していた。
もはや、私が考える謙遜とかそういうレベルの話ではないんだと、その時感じた。

 

彼の心の問題は、私の理解できる範囲の更に深い部分にあるようだ。
5年も付き合っているのに、まだまだわからないことが多い。

 

奥が深すぎる…!

 

あと最後に叫ばせて。

20代後半にもなって嫉妬から嫌がらせするなんて、同じ女性として、社会人として、人間として恥ずかしすぎるから!!!先輩女性は悔いあらためて!!!

 

 

おまけ

書きたいことがまとまらないから、今日はこの辺にします。

今日は吐き出したい気分でした。そんな日もあるよね。

 

 

写真出典元:ぱくたそ(www.pakutaso.com)photo エリー

鬱の彼氏がいると嬉しいことが多くなる

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涙を流すとストレスが軽減されるとよく聞くが、ここ1年それを実感している。

正直、人生で一番泣いた1年だったと思うし、自分が仕事で倒れたときより泣いてたかもしれない(笑)

 

ふと、「ここ1年で流した涙は、嬉し涙と悲しい・悔しいという涙どっちが多かったんだろう」と疑問に思った。

 

昨年は、彼氏が鬱になり、祖母が亡くなり、はたから見れば辛いことの多い1年だった。というか、辛かった。
一般的に見れば、悲しかったり、悔しかったりして流した涙が多かったと考えられるが、実は半々くらいな気がする。

 

前は良くも悪くも普通だったし、だからこそ感受性が鈍っていたのかもしれない。
今は、ちょっとしたことが嬉しくてよく泣いてしまう。前の会社のことを思い出すと悔しくて泣けてくる。

 

 

彼氏が元気のいいラインスタンプを送ってきてくれた。
今日は調子が良さそうで嬉しい。

美味しいものを一緒に食べられるのが嬉しい。
(鬱がひどいときは食べられなかったから)

晴れた日に一緒に散歩するのが楽しい。

 

 

小さい幸せに目を向けられるようになったことで、むしろ前より刺激的な生活になった。

まあ、その分疲れるけど…(笑)

 

おんなじ時間生きているなら、たくさん幸せを感じられたほうが楽しいはず。

おとなになって忘れていたこの気持ち、これからも大切にしていきたい。

 

 

おまけ

ちなみに、最近泣いたのは、一昨日くらいから読み返してる「死化粧師」という漫画です。

死との向き合い方が、すごく丁寧に描かれています。今度紹介記事書いてみようかな(*‘ω‘ *)

 

 

写真出典元:ぱくたそ(www.pakutaso.com)photo カズキヒロ

お酒はまだ早い

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鬱の薬とお酒は相性があまり良くないらしい。
というよりは、鬱✕酒がダメみたい。

うちの父が鬱になったときも真っ先に止められたのがお酒だった。
理由は、お酒を飲むと眠りが浅くなるから。

鬱の治療において良質な眠りはとても大切と医者からも言われている。

 

 

それでもサラリーマンには飲まなきゃいけない時がある。

 

 

うちの彼氏の場合、お酒を飲むと、きまって鬱状態がひどくなる。
かなりネガティブになって、時には別れる別れないって話に発展することもある。

 

さすがにもう1年ちかくこの状態の彼氏と付き合っているから、今となっては「いつものことだな~」と思っているし、私の精神的負担もそれほど大きくはない。

彼のネガティブトークを1つ1つポジティブに変えていくのは、なんだか言葉遊びみたいで、最近ちょっと楽しんでいる自分がいる。
1つずつ明るい絵の具で色を付けていくみたいに、彼氏の顔色が明るくなるのが嬉しい。

 

まあ、やっていることは、いいことを言っているように見えて、実は屁理屈を並べているだけにすぎないけれど、おかげでネガティブとポジティブは表裏一体なんだとあらためて気付かされた。


ちなみに昨日は彼氏が飲み会だったので、いつものようにああでもないこうでもないって会話してた。

 

 

鬱だからと言って、何も楽しくないわけじゃないし、彼氏が鬱になったからこその新しい発見もたくさんある。

明日は何があるのかな。

 

 

写真出典元:ぱくたそ(www.pakutaso.com)photo カズキヒロ

妹が会社をやめた日

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今日は彼氏ではなく姉妹の話を。 

実は、私の周りで精神を病んでいるのは彼氏だけではない。
近くで一人暮らしをしている妹も、今日、会社をやめた。

原因は、そもそもの彼女の性格というか性質というか。
「◯◯をしたらあの人はこう思うだろう」という想像ができない子だと、社会人になってから私も気づいた。

 

他人の気持ちが上手く想像できないので、人間関係が疎遠になりがち。
だけど、まわりからどう思われているかは極端に気になるらしい。

本人曰く、会社ではまわりからは何も言われていないし、いじめとかも受けていない。

「自分があまりにも仕事ができなくて、バカにされている気がする」

こういう被害妄想で潰れてしまったらしい。

 

以前から心療内科や精神科の先生に言われていた発達障害の疑い。
今回の件で、ようやく検査を受ける気になったようで、現在結果待ち。

結果当日は、会社を休んで、家族代表で私が同行予定だ。

 

そもそも、今の妹の状態は、何が原因なのか、どんな状態なのかが全くわからない。妹は、なぜかそういうことを話してくれないが、理解はしてほしいらいし。

そのため、母も父も私も、妹とどのように接したら良いのかわからず悪戦苦闘の日々を過ごしている。医者にわたしが付き添うことになったのもそのためだ。

 

今は、一人暮らしは良くないだろうと、いったん父の家(説明がめんどくさいので省きますが、両親は仲いいけど一緒に暮らしてません)に集合して、寝泊まりしている。

 

今日、私が仕事から帰宅したら、家のことなにもをせず寝ている妹が目に入った。

仕事に行かなければ私達から見ればいつもと変わった様子はないし、彼氏のことで疲れ気味だったせいか、私もつい、きつめに愚痴ってしまった。

すると妹は「先生からストレスフリーの生活をするように言われている。寝たいときに寝て、食べたいときに食べて、やりたいことをする生活をしなければいけない」と言ってきた。

 

「言ってくれなきゃわからないよ!!!」

 

と怒鳴りたくなる気持ちを抑えて、

「申し訳ないが、言われなければわからない。一緒に暮らしているんだから、言ってくれれば協力する」と伝えた。妹も理解はしてくれたようだ。

 

 

 

よくよく考えると、私の周りは精神科に通っている子がやけに多かったようにおもう。

私以外の家族全員が鬱経験者だからなのか、ただそういう人と仲良くなりやすいだけなのかはわからないけど、謎すぎる。

 

 

まあ、私は医者じゃないから、あたたかく見守るくらいしかできない。

くよくよ考えても仕方ない。そういう星の下に生まれたんだと思うことにする。

 

写真出典元:ぱくたそ(www.pakutaso.com)photo カズキヒロ

引き金はディズニー

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ここ数日彼氏の体調が悪そう。
もちろん前よりはいいんだけど。

原因はディズニーシーに行ってからだと思う。


前のblogにも書いたけど、鬱になって人混みが苦手になってしまった彼は、ディズニーもずっと自粛してた。
元気だった頃は毎シーズン行くほどだったけど、前の会社に入った頃から忙しすぎたり、鬱になったりで行けてなかった。

ここ最近体調がよかったこともあって、1ヶ月ほどまえに彼からディズニーに行こうと提案された。
正直めちゃ嬉しかった!

当日は朝からいったけど、彼の体調も考えてかなりこまめに休憩をとって、ほぼ飲食店巡りという感じだった。それでも楽しかったし彼も楽しんでくれてた。途中までは。

でもまあ、そんな甘いものではないわけで…。
トイレにいく回数がやけに多いとは思っていたけど、楽しそうにしていたから彼がずっとお腹の痛みと吐き気がしていたことに気づかなかった。

夕方、彼が疲れたからそろそろと言ったので、早めの夕飯食べて帰ることにした。
そして、レストランでプチ喧嘩。
普段は声をあらげたりしない彼がレストランで少し、でもかなりきつめに怒ってきた。
原因は些細も些細なことだったから、今となっては体調が限界だったのかもしれない。
その後、ご飯を食べているときに、体調悪いことが発覚して、隠し通すつもりだった彼は意気消沈…。

すっかり落ち込んでしまい、それからなんだか体調がよくない。

見破らず最後まで気づかない方が正解だったのか、気づいて気遣ってあげることが正解だったのか、私には正直わからない。

今後もこういうことが起こると思うけど、私はどうしていくべきなのかな。

退職から半年たって

前のblogから長らく期間が空いたが、その間にいろいろなことがあった。


まず退職。
抱えきれないくらいたくさんのプレゼントをもって、彼は帰ってきた。
お手紙もたくさんもらってきて、その内容を彼と泣きながら読んだ。

彼の時はろくな引き継ぎをされず、それでもなんとかやっていたが、彼はきちんと引き継ぎ書を作り、後任に渡してきたそうだ。ちなみに後任は、嫌がらせの主犯。
どこまでも真面目で、たとえいじめられた相手でも仕事はきっちりこなす。そういう彼が好きだなとあらためて思った。


その後は失業保険の手続きやら保険の手続きやら、鬱といってもなかなか休んではいられない。
適当な会社なのか、退職系の書類をこちらが言うまで送ってくれないなどもあり、上場企業が聞いてあきれる…。


もろもろ終われば、後は、就職活動をしながらも比較的ゆっくりできていた。
けどそれも彼にはストレスだったようで、仕事をしていない自分がだんだん許せなくなっていったみたい。
仕事をしてない自分はくずだって考えてしまい、ハロワで内定が出たところにとりあえず就職しようとしてしまったりと焦っている様子がうかがえた。
まだどうみても鬱なのに、今のまま働かせる訳にはいかないと、あの手この手でなんとか説得。

転職活動では、鬱だと打ち明けても採用してくれる会社もあったし、内定辞退したのに「もし、どうしても見つからない時はまた連絡して」といってくれた社長さんもいて、世の中捨てたもんじゃないなと思わせてくれた3ヶ月だった。


3ヶ月ゆるゆると転職活動をしていくうちに少しずつ鬱も回復してきた。そして、現在の会社に内定が出た。

働きはじめて数ヵ月。
今のところ、うまくできているみたい。
彼いわく、今の会社は飲み会で悪口言うひとが少ないらしい。
みんな、「こうしたらもっと仕事がしやすくなる」といった話を楽しそうにしていると聞いて、私も安心した。

私は、飲み会はその会社の本性が出ると思っているのだけど、彼の今までの会社は暴力と悪口の巣窟だったらしいので、本当にやめてよかったと心から思う。


まだ鬱はなおっていないし、仕事では大丈夫でも
休日は人混みが怖くて動けなくなることも多い。
すぐお腹を下すし、駆け込んだトイレからは嗚咽が聞こえてくることもある。

でも、数ヵ月前に比べたらだいぶよくなっている。
少しずつだけど、よくなっている。
長期戦だけど、一緒に頑張ろう。


おまけ*
ちなみに、彼が鬱になってから屁理屈言うのがうまくなった気がする(* ̄ー ̄)
彼が落ち込むと「そんなことないよ!」って元気付けるために、なんとかいい方向に変えようと必死に話していたからかな(笑)
最近は
その屁理屈が仕事にも活きているし、鬱でいいこともあるもんだ!

大好きな人に「生きたくない」と言われた

大好きな人が「生きたくない」と言った。

その一時間前、試用期間だった契約の更新をしないと上司に言われたからだ。

彼の頑張りは私も見ていたから、悔しい。本当に悔しい。
夢だった業界に飛び込んで、引き継ぎもろくにない中で必死に頑張ってきた。質問した答えが間違えていても、二人分の仕事を一人で回さないといけなくなったときも、月300時間労働なってもめげずに頑張った。
休日も自社製品を取り扱っているのにポスターを張っていない店を見かけると、会社まで取りにいって、デートそっちのけで営業を始めるくらい、生き生き働いていた。

そんな姿を見ているから、本当に悔しかった。

電話口で泣きながら、その事実を伝えてくれた。正社員になったら結婚しようと言っていた彼女に、この事実を伝えることがどれだけ苦しかったか…。女の私には想像もできない。
混乱しながらも自然と「勇気を出して電話をくれてありがとう」と伝えていた。

正直、電話を切りたくなかった。電車にのって今すぐに会いに行きたいが、電話も切りたくない。
切ったらこのままお別れな気がしたから。
映画の観すぎと言われるかも知れないけど、あのときは本当にそう思った。

電車のなかでは気が気ではなかったし、本当に心臓が痛すぎて辛かった。

結果として、彼はいつもの場所でちゃんと待っていてくれた。ほっとした。

そのあとは帰り道も家についてもひたすら僕はダメな人間だ、誰にも必要とされていないばかり繰り返す。

私がこんなにも彼を必要としているは、伝わっていないようだし、しまいには私がほしいのは憧れの会社に勤めているステータスをもった彼氏だとかいいはじめて、さすがの私も悲しくて涙がでた。

転職前からずっと付き合ってるし、私が心配してるのはステータスや将来のことではなく、彼の心とからだ、そして命なのに。

そんなことを思っていたら、自然と涙がでてきた。

何で泣いてるのかわからないという彼氏に、こんこんと私の不安の原因を説明した。
電話を切ったら電車に飛び込むんじゃないかとか、ふらふらと車道に飛び出すのではとか、いろいろ考えながら不安でしょうがなかったこと。
顔を見て安心したけど、しっかりしなきゃと泣かないように必死に堪えていたこと。
ステータスやお金じゃない、生きているだけでいいんだということを。

「そんな風に思ってくれるなんて…。こんなダメなやつはだれにも必要とされないと思っていた」とまた泣いていたけど、たぶんこれは嬉し涙だと思う。

やっぱり思っていることは言わないとダメだなあと再確認。


ちなみに、彼氏がおかしくなったのは事務のお姉さん曰く「ここ10年で一番空気が悪い状態」の部署とその原因の上司、そして、会社一の嫌われものの嫌がらせのせいらしい。その上司は先日降格になったことからも、おそらく事務の方のいっていることは間違いではなさそう。

回りから観ても劣悪な環境だったことは明白なのに、すべて自分の力不足と自分を追い詰めてしまうのが彼の悪い癖。だけど、今回の件で「全部自分のせいだなんて思わないこと」を学んでくれたら嬉しい。

30前の若造だからこそ、この経験をいい思い出にできるようこれから二人で努力していかないといけない。

貴重な経験をくれた彼にもう一度ありがとうを。

今日のことを忘れないようにしよう。